ドル円は140円台で推移、米FOMCで利上げ停止が決定【2023年6月15日】
2023年6月15日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数は小幅高、利上げ停止も今後利上げ再開の可能性あり
- FOMC後の記者会見でパウエル議長は7月の利上げに関してデータ次第と言及
- FRB理事の予想する年末までの金利予測が市場予想を上回る、ドルは買い戻し
- 明日は日銀政策決定会合、現状維持が予想されるためドル円は上昇基調か
- ゴールドは一時上昇も、1940ドル台まで下落
ドル円テクニカル分析
昨日のFOMC前までは慎重姿勢となって、ドル円は139円前半まで下落しレンジ相場で推移していた。FOMCの利上げ停止発表後には押し目買いが入ったほか、今後の利上げ再開の可能性と年末までの金利推移が市場予想を上回ったことでドル円が大きく買われる結果となった。しかし、中長期的なレンジは抜け出せず、明日の日銀政策決定会合待ちとなる。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円はレンジ相場となっており、明日には日銀が控えているため、積極的には買いづらい展開となりそうである。ドル円のレンジ上限である140.35円は、フィボナッチリトレースメントの100%に該当する。強い抵抗帯となるため、売り圧力も強い。
6月上旬からレンジ相場となっているため、来週は141円台へ突入する可能性も否定できない。レンジ期間が長いほど、ブレイクアウトしたときの勢いも強くなるため、注意したい。
また、レンジ推移であるが、安値が徐々に切り上がっていることも、今後の上昇を示唆するポイントとなる。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
140.35円・・レンジ上限価格
139.30円・・FOMC直後の最安値
市場センチメント
USDJPY 売り:67% 買い:33%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪雇用統計 | 10:30 |
ECB政策金利発表 | 21:15 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。