ユーロドルは急上昇、ラウンドナンバーの1.10ドルに接近【2023年6月22日】
2023年6月22日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数は続落、AI株に売り圧力
- パウエルFRB議長は議会証言で年内2回の利上げを改めて強調、利下げ観測後退
- 高い金利水準が維持されるとの見方から円安ドル高が継続
- 英インフレ率は市場予想を上回る、本日は英政策金利発表予定
- ユーロドルは上昇、ユーロ全面高相場で1.10ドルの抵抗帯に再びトライか
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルは全面高相場となっている。パウエルFRB議長の議会証言の後、ドル安傾向が強まりユーロドルはレンジを上抜けした。現在、フィボナッチエクスパンションの61.8%に該当する1.09950ドル付近で推移している。
日足チャートを分析すると、一目均衡表の雲を抜けていることが確認できる。遅行線はローソク足を上抜き、転換線は基準線を上回っているため、「三役陽転」の強気シグナルが完成した。よって、中長期的な目線は上昇と予想できる。
デイトレード戦略(1時間足)
デイトレード方針は押し目買い。RSIの数値が70付近になっており、一度反落することが予想される。十分に引き付けて押し目買いを仕掛けたい相場だ。1.0975ドルは非常に大きな支持帯となるため、ココでの反発を期待したい。
市場センチメントを分析すると、売りポジションがかなり積みあがっており、ストップロスを巻き込んで、さらに強く上昇する可能性が考えられる。目標価格は主要な節目である1.1025ドル、エクスパンションの100%に該当する1.1050ドルと考える。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
1.10ドル・・非常に強い抵抗帯
1.0975ドル・・強い支持帯
1.0960ドル・・ピボットポイント
市場センチメント
EURUSD 売り:87% 買い:13%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英政策金利発表 | 20:00 |
米新規失業保険申請件数 | 21:30 |
米中古住宅販売件数 | 23:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。