ユーロドルの下落勢いが弱まる、EU圏消費者物価指数に注目【2023年8月18日】

2023年8月18日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 本日ユーロ圏消費者物価指数が発表予定、大きな変動に注意が必要
  • 中国経済の弱まりで欧州景気にも影響する可能性あり
  • 景気後退とインフレが同時に襲う可能性があり市場は警戒

ユーロドルテクニカル分析

ユーロドルの日足チャートを分析すると、72中期移動平均線を割り込んで下落していることが確認できる。しかし、その下落の勢いは徐々に弱まり、節目とされる1.085ドルに接近している。

ファンダメンタルの観点から、EU消費者物価指数の発表が近いことを考慮すると、この指標によってユーロドルの変動が大きくなる可能性がある。消費者物価指数はインフレの動向を示す重要な指標で、ECBによる政策金利政策に大きな影響を及ぼす。

現在のテクニカルな動きと、これからのファンダメンタルイベントを考慮すると、1.085ドルの節目を中心に、レンジ相場となる可能性が高い。

【ユーロドル/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ユーロドルの1時間足チャートを分析すると、移動平均線がパーフェクトオーダーを形成していることが確認できる。この状態は、トレンドの強さを示しているが、高値が徐々に切り下がっているため、下落基調が継続していると判断できる。

一方で、RSIが切り上がっていることから、下落圧力が弱まっている可能性がある。このため、1.085ドルを下値目安として、短期的な逆張りのチャンスが考えられる。

デイトレードの戦略として、短期逆張りの方針を採用する。エントリー価格を1.085ドルと1.082ドルに設定し、利益確定のターゲットを1.088ドルにする。一方、ストップロスを1.080ドルに設定する。この戦略は、短期的な反発を狙うもので、下落圧力の弱まりを利用して利益を追求する。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

1.085ドル・・日足の主要な支持線

【ユーロドル/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:30% 買い:70%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日本消費者物価指数8:30
EU圏消費者物価指数18:00

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。