ドル円は上昇の勢いが弱まる、ボラティリティは約1年ぶり水準に低下【2023年9月18日】
2023年9月18日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日銀総裁のコメントと市場解釈がギャップと報道、日銀姿勢は変わらず
- 今週は英・日・EU・カナダの消費者物価指数が発表予定
- 米・日・英の政策金利が週後半に発表予定、為替相場は大きく変動する可能性
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。日足単位でのボラティリティが2022年10月以来の低水準になっている。上昇の勢いは弱まり、上値が重たくなっていることが確認できる。市場センチメントを確認しても、売りが70%に達している。
現在、10日移動平均線をかろうじて上回る位置にあるが、148.08円の位置には強い抵抗線が存在する。このため、148円をブレイクしても、すぐに大きな上昇を期待するのは危険である。飛びつき買いには慎重な姿勢が求められる。市場参加者は、この抵抗線を意識しながら取引を行うべきだろう。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。本日のピボットポイントは147.77円で、窓を開けてスタートしたが、現在は窓埋めが完了している。今週はFOMCを控えており、大きな動きは予想されない。しかし、日銀総裁の発言に対する関係者のコメントが円安基調に安心感を与えたようだ。
米の政策金利の方向性や日銀のスタンスを考慮すると、円高基調に転換する可能性は低い。24移動平均線を上回っているため、押し目買いの戦略が有効と考えられる。」
デイトレード方針は押し目買い。エントリーはピボットポイント付近の147.77円、ストップはRSIが50を割った時点、または24移動平均線を明確に下回った時点とする。決済は148.08円付近とする。ただし、本日は日本の祝日のため、アジア時間は様子見としたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
148.08円・・月足単位の抵抗線
147.77円・・ピボットポイント
市場センチメント
USDJPY 売り:70% 買い:30%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
カナダ住宅着工件数 | 21:15 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得