ユーロドルの下落トレンドが継続、利上げ終了と原油高騰が背景に【2023年10月3日】

2023年10月3日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • ユーロドルは下落継続、米ドル買いが止まらずEU圏から資金流出
  • 米国は利上げの可能性、一方ECBによる利上げ終了観測でユーロ売りか
  • ユーロドルは1.05ドルを割り込み、安値を更新

ユーロドルテクニカル分析

ユーロドル相場の日足チャートを分析する。現在、120移動平均線に対して72移動平均線が下方向に接近しており、これが下抜けるとデッドクロスシグナルが発生する可能性がある。このシグナルは下落トレンドの強化を示唆する。

一方、RSIは31となっており、売られすぎ水準状態に近づいている。これにより、短期的な利益確定の反発が考えられる。その際、戻り売りのチャンスとして捉えることができるだろう。

24移動平均線を下回っている現状では、下落トレンドが継続していると判断できる。しかし、10移動平均線を上回る動きが見られた場合、一時的な反発に注意が必要となる。

【EURUSD/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ユーロドル相場の1時間足チャートを分析する。1.05ドルを割り込み、安値を更新している。移動平均線の動きから、パーフェクトオーダーが形成されており、下落基調が継続すると予想される。特に、72移動平均線が下向きになれば、さらなる売り圧力がかかる可能性が高い。

ファンダメンタルの観点からも、利上げ終了観測、米国の追加利上げ期待、原油高騰などユーロ売りの環境が続いているため、1.02ドルを目指す動きが考えられる。

デイトレード方針としては、売りエントリーを1.0485ドルで、決済を1.0414ドル、ストップを1.0515ドルと設定したい。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。

1.051ドル・・ピボットポイント

1.050ドル・・ラウンドナンバー

1.041ドル・・主要な支持帯

【EURUSD/1時間足】

市場センチメント

EURUSD 売り:8% 買い:92%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
豪政策金利発表(据え置き予想)12:30
スイス消費者物価指数15:30
米JOLT求職者数23:00

※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。