ドル円は148円台に、米ADO雇用統計は大幅悪化【2023年10月5日】
2023年10月5日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米ADP雇用統計が大幅悪化、米労働市場の弱さが露呈し始める
- 米追加利上げ観測後退、米株価が上昇
- 原油価格は大幅下落、米経済悪化による需要減少懸念
ドル円テクニカル分析
ドル円の4時間足チャートを分析する。149円台で支えられていたが、一目均衡表の基準線をブレイクアウトし、雲を下抜けしていることが確認できる。日本当局はノーコメントを貫いているが、為替介入と思われる動きをきっかけに下落基調となりつつある。
4時間足の上昇トレンドラインはブレイクアウトしており、今後147円前半で推移している240移動平均線を目指す可能性がある。これまで堅調だった米雇用関係が大きく悪化したため、ドル買いの動きが転換する可能性も、今後視野に入れる必要が出てくるだろう。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。一目均衡表の基準線が支持線となっていたが、本日の朝方に148.72円の支持線をブレイクアウトし、下落基調になっている。今週の米雇用統計次第でもあるが、米労働環境が悪化すれば、追加利上げの可能性は低くなり、日米金利差がこれ以上開かないことになる。
少なくともしばらくは下落基調が続きそうだ。N字型を形成する可能性があると考える。N字から目標値を算出すると、147.87円付近と想定する。RSIが34となっており、30を下回った場合は注意が必要だ。
デイトレード方針は売り。エントリーは148.50円付近、ストップは149.30円、決済は147.87円とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
147.82円・・主要な支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:71% 買い:29%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米失業保険申請件数 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得