ドル円は下落、イスラエルはハマスに宣戦布告で地政学リスク上昇【2023年10月10日】
2023年10月10日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- イスラエルがハマスに宣戦布告、中東付近の地政学リスクが急上昇
- 安全資産が買われる傾向が強くなる、円・スイスフラン・ゴールドが全面高
- 米同盟国のイスラエルが急襲されたことで欧米各国を巻き込む可能性
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の4時間足チャートを分析する。148.25円が現在のレンジ下限として確認できる。このレベルを割れば、円高がさらに進行する可能性が高まる。
ファンダメンタル面では、中東情勢への市場の注目が増しており、米の追加利上げ観測の後退とともに、リスク回避の動きが強まる展開が考えられる。特に、宣戦布告が行われている状況では、紛争の早期解決は難しく、この影響でドルは全面安となっている。一方、円をはじめとする安全資産への資金流入が見られ、円高要因となっている。
一目均衡表では三役陰転となっており、RSIが40付近になるなど、下落シグナルが多くでている。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。240移動平均線での反落をきっかけにデッドクロスが発生し、急速にレンジ下限の148.25円まで下落している。このレベルを割るかが焦点となり、割れた場合の下値目標は147.71円、さらに147.30円となる。147.30円を割れば、強い下落基調が確認できる。
中東情勢の影響は未知数だが、大国間の対立がエスカレートすれば、安全資産としての円やゴールドへの流入が加速する可能性がある。
デイトレード戦略としては、売りエントリーを148.50円で検討し、決済目標を147.75円、ストップは149.0円とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
147.71円・・主要支持線
147.30円・・直近最安値
市場センチメント
USDJPY 売り:60% 買い:40%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
ラガルドECB総裁発言 | 21:00 |
FOMCメンバー発言 | 22:30 |
FOMCメンバー発言 | 翌4:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得