ドル円は一時151円、日銀総裁は現行の政策を正当化【2023年11月9日】

2023年11月9日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 日銀総裁が現行の金融政策を正当化、円安がすすみドル円は151円台
  • ドル円は上昇チャネルを形成、再び高値更新を目指す展開
  • 明日未明のFRBパウエル議長の発言に注意、金利見通しに言及するかに注目

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。24日移動平均線で反発し、3日続伸している。日銀総裁が物価と賃金の好循環が起きつつあると発言したが、現在は、実施されている金融緩和政策が妥当という見方を示し、円安ドル高の流れが強まった。ドル円は一時151円台に上昇し、終値も150.80円付近となっている。

今後の焦点は、直近高値である151.70円となる。151.70円を超えれば、152円台も視野にはいるだろう。フィボナッチエクスパンションの100%に該当する152.770円が今後の目標価格となる。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析する。先日、148円台に下落してから上昇トレンドが発生しており、24移動平均線に支えられながら上昇を続けている。ただ、やや上昇の勢いも弱くなりつつあるようである。一目均衡表の転換線を割っており、これはトレンドの調整の動きの前兆となる可能性がある。

RSIは58まで下落しており、ここからも上昇の勢いが弱まっていることが分かる。原油価格の大幅下落も少し関係しているのかもしれない。

デイトレード方針は押し目買い。エントリーは150.70円、決済は151.20円、ストップは150.50円を考える。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポートラインは以下のとおり。

150.40円・・一目均衡表の転換線

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:79% 買い:21%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
米失業保険申請件数22:30
ラガルドECB総裁発言翌2:30
FRBパウエル議長発言翌4:00

執筆者

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。