ドル円は上昇、パウエル議長の発言で米10年債利回り上昇【2023年11月10日】
2023年11月10日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- パウエルFRB議長は状況次第で追加利上げもいとわないと発言
- ドル円は151円半ばまで上昇し下落なし、151.70円を目指す展開
- 世界経済は減速、米失業保険申請件数は7週連続増加
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。ドル円は5日間の連続上昇を記録し、パウエル議長の追加利上げに関するコメントが影響し、米ドルが買われやすい相場環境となった。これにより、ドル円は151.77円の直近高値を突破する動きを見せている。
この高値を超えると、次の目標は152.77円で、これはフィボナッチエクスパンションの100%ポイントに相当する。上昇トレンドは継続しており、上昇チャネルの上限に向けた更なる上昇も考えられるが、為替介入のリスクによる下落も考慮し、短期的なトレード戦略がいいだろう。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。パウエル議長の発言後、151円半ばを超える上昇が見られ、下値のサポートは強化されつつある。為替介入の懸念もあるものの、ファンダメンタルズは引き続き上昇を支持している。チャート上では、一目均衡表の線と24時間移動平均線が上向きのトレンドを示し、240時間移動平均線も上昇の勢いを増している。
トレード戦略としては、151.00円での押し目買いを推奨し、目標値は151.70円、損切りラインは150.80円に設定するのが妥当であろう。現在の市場状況では、上昇トレンドの継続に注目し、押し目を探しながらトレードしてみたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
151.770円・・直近高値
150.220円・・フィボナッチレベル
市場センチメント
USDJPY 売り:79% 買い:21%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英GDP | 16:00 |
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。