ドル円は141円台に急落、日銀政策修正期待が先行【2023年12月8日】
2023年12月8日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日銀総裁は年末から来年にかけて一段とチャレンジングと発言
- 海外勢の中で日銀政策修正期待が高まり急激な円高に
- ドル円は約5ヶ月ぶりとなる141円台に急落、米雇用統計に注意
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。ドル円は141円台まで急落し、その後240日移動平均線にタッチして反発している。執筆時点では144円付近で推移している。フィボナッチリトレースメントを描画した場合、23.6%の付近まで調整の動きが見られる。
本日は米雇用統計の発表が予定されており、昨夜の大きな変動を受けて日中は小幅変動になる可能性が高い。市場センチメントの分析では、79%が買いポジションとなっており、今後しばらくは調整の動きが継続すると考えられる。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。レンジ相場をブレイクアウトし、141円台まで急落した。この急落の背景には日銀政策修正期待が先行している。政策修正の実施は不明だが、日本のGDPや本日の米雇用統計が焦点となる。
抵抗線は一目均衡表の基準線で、146.20円付近に位置する。日中は調整の動きが入るものの、米雇用統計前の様子見相場が予想される。米雇用統計が市場予想を下回れば、米利下げ期待と日本の利上げ期待でさらに円高が進む可能性がある。
デイトレードの方針は戻り高値売りで、エントリーは146.50円、決済は144.20円、ストップは147.50円とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
146.20円・・レンジ下限付近
141.60円・・昨日の直近安値
市場センチメント
USDJPY 売り:21% 買い:79%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日本GDP | 8:50 |
ドイツ消費者物価指数 | 16:00 |
米雇用統計 | 22:30 |
米ミシガン大学消費者信頼感指数 | 深夜0時 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。