ユーロドルの上値は堅い、明日未明のFOMCに注目【2023年12月13日】
2023年12月13日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米CPIは市場予想を上回る、来年の利下げ予想時期は5月
- 明日未明はFOMC、パウエル議長は利下げ期待に冷や水を浴びせる可能性
- ドル円は一時144円台に下落も回復し145円前半で推移
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドル相場の日足チャートを分析する。現在、240日移動平均線に上値が抑えられており、フィボナッチリトレースメントの61.8%で反応している。この2つの指標に挟まれ、現在の相場は方向感を見極めている状態である。
明日未明に控えているFOMCの発表によって、相場は大きく変動する可能性がある。FOMCを前にして取引量が減少することが予想される。現在の状況は戻り売りの下落の途中なのか、上昇トレンドの押し目なのか判断が難しい。FOMC後の市場の反応に注目が必要である。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドル相場の1時間足チャートを分析する。現在、24移動平均線が72移動平均線を上回っており、価格は24移動平均線に支えられながらゆっくり上昇している。昨日は一時1.0825ドルまで上昇したが、日足の240日移動平均線が抵抗線として機能した。1時間足のRSIは58となり、上昇基調を示している。
明日未明のFOMCで政策金利維持が予想される中、パウエル議長が来年早期の利下げ期待に冷や水を浴びせる可能性がある。その場合、高金利状態が続くとの観測が広がり、ドル高に傾く可能性があるため、ユーロドルは下落方向に傾くことが予想される。
本日のデイトレード方針としては、FOMCによる大きな変動を見込み、予測を控え、臨機応変な対応や様子見としたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.080ドル・・移動平均線と抵抗帯
1.0725ドル・・日足の直近安値
市場センチメント
EURUSD 売り:44% 買い:56%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日銀短観大企業製造業業況指数 | 8:50 |
英GDP | 16:00 |
米生産者物価指数 | 22:30 |
米原油在庫量 | 24:30 |
米FOMC政策金利発表(予想:据え置き) | 翌3:00 |
米FOMC経済見通し・声明 | 翌4:00 |
米パウエルFRB議長記者会見 | 翌4:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。