ドル円は方向感を模索、米雇用者数は市場予想を上回る【2024年1月8日】
2024年1月8日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米雇用統計は市場予想を上回る、ドルインデックスは乱高下
- ドル円は一時146円に接近も反落、144.50円付近で推移
- 雇用者数は増加も米製造業の経済指数は弱くなる
ドル円テクニカル分析
ドル円相場の日足チャートを分析する。フィボナッチリトレースメントを用いてみると、価格が50%(半値)で反応している様子が確認できる。146円が50%に該当し、この価格水準が重要な節目として機能している。この水準を上抜けるか、あるいは突破に失敗するかが今後の動向を決定づけると考える。
また、38.2%付近にも支持線が存在し、相場の下値は堅い状況がうかがえる。RSIは48という数値を示しており、上昇と下落の圧力が均衡している状況が見られる。現在、ドル高の動きはやや一服している状況である。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足チャートを分析する。38.2%のフィボナッチリトレースメントで反応が見られ、144.30円より下の下値は堅い状況が示されている。RSIは53付近で推移中で、50を下抜けするか、あるいは反発するかが今後の方向性を示すポイントとなりそうだ。
146円近辺で高値を付けた後、大陰線が現れ、価格が大きく売られている様子が見て取れる。米利下げ観測が高まると、ドル円は下方向へと動きやすくなる可能性がある。
短期的な売りポジションを仕掛けてみたい。144.65円を割ったことを確認してから新規売り、決済目標は143.75円で、ストップロスは145円を設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
146.00円・・直近高値
144.50円・・主要な節目
市場センチメント
USDJPY 売り:57% 買い:43%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
EU失業率 | 19:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。