安全資産のゴールド上昇、米英がフーシ派拠点を軍事攻撃【2024年1月15日】
2024年1月15日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米英がイエメンのフーシ派拠点を軍事攻撃、中東情勢緊張化
- イスラム諸国は激しく反発、安全資産のゴールドの需要が上昇
- ゴールドは2050ドル付近に回復
ゴールドテクニカル分析
ゴールド相場の日足チャートを分析する。中東の紅海でのフーシ派船舶攻撃に対する米英の軍事反撃により、中東情勢が緊迫。この地政学的リスク増加に伴い、安全資産としてのゴールドが買われる傾向が強まっている。
フィボナッチファンの61.8%ラインに反応しており、安値が切り上がり、RSIは50付近で過去3回反発。この動きはゴールドの上昇意欲の強さを示唆している。直近の上値抵抗線は2056ドルと2070ドルと予想され、これらのレベルが今後のゴールド相場の鍵となるだろう。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールド相場の1時間足チャートを分析する。中東情勢の緊張が高まったことでゴールドは大幅に上昇し、2016ドルから一気に2060ドルまで急騰した。
この動きは安値付近の急激な買い注文と、レンジ上限の売り指値のストップを引っ掛けた結果だと推測できる。通貨強弱全体でドル高にもかかわらず、ゴールド買い需要の方が上回っている。
2056ドルは重要な抵抗線であり、この価格を上回ると2070ドルを目指す可能性が高まる。デイトレードでは2040ドル台でのエントリーを狙い、2056ドルや2070ドル付近で決済、2035ドルでストップを設定するのが望ましい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2056ドル・・節目の抵抗線
2016ドル・・主要な支持線
市場センチメント
XAUUSD 売り:67% 買い:33%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米祝日 | – |
カナダ卸売売上高 | 22:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。