ユーロドルは200日移動平均線付近でもみ合い、利下げ関係のコメントが相次ぐ【2024年1月31日】
2024年1月31日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ユーロ圏とドイツはリセッション回避、ユーロドルは小幅な値動き
- ECB高官の利下げについてのコメントが相次ぐ
- 米FOMCが明日未明に開催予定、大きく市場が変動する可能性
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは200日移動平均線をブレイクアウトしようとしたが、失敗。昨日のGDPで、ドイツもユーロ圏もリセッション回避したことで、ユーロドル買いがやや強まった。ただ、ECB高官による利下げ発言が相次ぎ、ユーロドルは買われにくい状況も続いている。
200日移動平均線は横ばいになっており、方向感がない。明日未明のFOMCでドルがどうなるかによってユーロドルの方向も決まりそうだ。いずれ一目均衡表の雲を抜けるため、その時に再度200日移動平均線のブレイクアウトにトライする可能性がある。
デイトレード戦略(1時間足)
1時間足のユーロドルチャートを分析する。下降トレンドラインを描画すると、少なくとも3回反応している。現在、やや安値が切り上がっており、上昇を続けている。RSIも53とやや上昇基調の水準だ。しかし、積極的な上昇とはなっていない。最大のイベントであるFOMCを前に、ボラティリティが減少している。
下降トレンドライン、200移動平均線で反落するかに注目したい。本日は、FOMCを控えているため、積極的なトレードはしにくいだろう。スキャルピングで、逆張りの売りが狙えるかもしれない。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.0860ドル・・週足の抵抗線
1.0836ドル・・ピボットポイント
市場センチメント
EURUSD 売り:48% 買い:52%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪消費者物価指数 | 9:30 |
独失業率 | 17:55 |
独消費者物価指数 | 22:00 |
米ADP雇用統計 | 22:15 |
カナダGDP | 22:30 |
米FOMC声明&政策金利 | 翌4:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。