ゴールドは反発、年内の米利下げへの期待でドル売りとなる【2024年2月7日】
目次
ファンダメンタル分析
- 欧州の経済指標が総じて良好、ユーロドルとポンドドルは反発
- 米高官は年後半の利下げへの確信が強まるとコメント
- 年内の利下げ期待でドル売りに
ゴールドテクニカル分析
日足のゴールドを分析する。上昇トレンドラインと下降トレンドラインを描画すると、上昇トレンドラインを割り込んでいる。また、下降トレンドラインも上値を抑えている。ファンダメンタルの背景を考えると、年内の利下げへの期待が高まってドル売りとなり、やや反発した。しかし、方向感がなく、非常に狭いレンジの中で推移している。
今後、米利下げへの政策修正が発生すれば、利下げサイクルが始まる局面となりそう。これは、ゴールドの上昇を支える要因となる。現時点では米景気が強く、利下げ時期が確定せず、後ろ倒しとなっており、ゴールドは下落しやすい地合い。しかし、全体的には上昇しやすい地合いというように、ファンダメンタルが混在している複雑な状況。テクニカル的に考えると、下方向へブレイクアウトしたが、短期トレードを意識したい。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールドの1時間足を分析すると、一目均衡表の雲の中で推移しており、もみ合いとなっている。2040ドル付近に大きな抵抗線があり、1度で上回るのは至難の業。確率が低いと予想する。何らかの例外的な強い要因がある場合を除き、一度は反落すると予想する。
RSIは55となっており、やや上昇基調が優勢だ。一度上値をトライした後、売りが強くなるシナリオを想定している。デイトレード方針は、2042ドル付近での戻り売り、2030ドルでの決済、2045ドルでのストップとしたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2040ドル・・主要な抵抗線
市場センチメント
XAUUSD 売り:60% 買い:40%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
独鉄工業生産 | 16:00 |
米原油在庫量 | 翌0:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。