ユーロドルは下落、米CPIのサプライズで年内の米利下げが危うい?【2024年2月14日】
2024年2月14日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米CPIは予想を上回る、ドル円は急騰し一時150.88円に
- 米利下げ観測が後退、5月の利下げ確率は32%まで低下
- ゴールドは急落、2000ドルを下回り1992ドルで推移
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。急激なドル高に伴って、ユーロドルは直近安値を更新し、1.0710ドル付近まで下落した。米CPIが予想を上回り、コアCPIが8ヶ月ぶりの上昇。2%台を期待していた市場を裏切るように3.1%となり、利下げ観測が急速に後退した。
ユーロはインフレが抑制されており、ECB高官からも年内の利下げを示唆する発言が相次いでいる。一方、米国はインフレが抑制されていないことが浮上し、年内の利下げも危うい気配が漂っている。
ドル高になりやすい地合いで、ユーロドルは下落。上昇トレンドラインを下方向へブレイクアウトした。フィボナッチエクスパンションを描画すると、目標下値価格は1.0629ドルとなる。RSIは40で推移しており、安定的な下落基調を示す水準。下落余地はまだある。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドルの1時間足チャートを分析する。急激に下落したため、1.07ドルより下値にトライしにくくなっている。一度、短期的に上昇するのではないかと予想される。昨日の大きな大陰線の高値から安値にフィボナッチリトレースメントを描画すると、38.2%に該当する1.0738ドル付近までは戻りそうだ。また、50%に該当する1.0750ドルまで戻るかもしれない。この付近には一目均衡表の基準線が推移している。
本日のデイトレード方針は、戻り売り。エントリーは1.0738ドル、決済目標は1.0675ドル、ストップは1.0775ドルとしたい。
1時間足のRSIが50付近に近づけば、戻り売りの下地が整う。そういう意味では、RSIの数値にも注目だ。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.0676ドル・・主要な支持線
1.0628ドル・・フィボナッチ61.8%
市場センチメント
EURUSD 売り:39% 買い:61%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英消費者物価指数 | 16:00 |
EU国内総生産 | 19:00 |
米原油在庫量 | 翌0:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得