ドル円は一時円高、日本消費者物価指数が予想を上回る【2024年2月28日】
2024年2月28日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日本CPIが市場予想を上回る、コアCPI2.0%
- ドル円やクロス円は一時円高、ドル円は150.00円付近
- 米FRB高官は利下げは時期尚早とコメント、ドル円は150.50に回復
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円の日足チャートを見ると、非常に狭いレンジ内で推移していることが確認できる。150円より下値は非常に堅く、150.80円より上値も重い。これから日銀がマイナス金利解除の方向となるのは既定路線と考えられ、積極的に円売りはしにくい。かといって、米経済も強く、利下げ時期が後倒しになるなど、ドル売りにはなりにくい。
どっちの方向にもポジションが貯まり、方向感を模索しているのだろう。何らかの材料があれば、トレンドが一気に出る可能性がある。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。狭いレンジ内での推移が継続しており、150.25円~150.60円の間でレンジ相場を形成している。RSIは51で、200日移動平均線が下値に控えている。方向感があるわけではないので、安くなったら買い、高くなれば利益確定というレンジトレードを意識できるだろう。
安値は徐々に切り上がっており、昨日の調整売りでも、150円を割らなかった。やはりまだ上昇基調が強いようにみえる。一度ストップロスを狙って151円台に突入する可能性も否めない。安易なドル売りはしたくない相場。
デイトレード方針としては、レンジ下限付近での押し目買い。150.25円付近での買い、150.70円付近での決済。149.95円でのストップとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
150.59円・・強い抵抗線
150.25円・・月足単位の支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:72% 買い:28%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米GDP | 22:30 |
米原油在庫量 | 翌0:30 |
FOMCメンバーコメント | 翌2:45 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。