株式相場の戻りは一巡か、日経平均株価は反発の兆候あり【2025年4月8日】

2025年4月8日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 欧州の報復関税がどうなるか、不透明
  • 関税の掛け合いがエスカレートしないか懸念、株式相場のリバウンドに注目
  • 石破首相はトランプ大統領と電話会談実施、関税撤廃は難しいか

日経平均株価テクニカル分析

日経平均株価の日足チャートを分析する。日経平均株価は連日の大幅安で4万円台から3万円台まで下落した。一方、昨日は石破首相とトランプ大統領が電話会談を実施し、交渉継続で合意。サプライズとしてUSスチールの買収案件の再検討をトランプ大統領が指示した。

フィボナッチリトレースメントを描画すると、23.6%付近まで反発している。反発の可能性が高くなった。

ただし、関税は撤廃されず、米中貿易戦争が激化し始めている現状に変わりはない。また、交渉は始まったものの、9日の上乗せ関税は適用されると思われる。トランプ大統領が「延期」と判断しない限り、自律反発の域は超えられないと考える。

【NIKKEI225/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足チャートを分析すると、23.6%が意識されている。3万2700円付近が抵抗線として機能している。非常に売られすぎだった日経平均は反発すると考えられ、売り込まれた銘柄も買い戻されるだろう。

3万3000円を回復できるかが焦点。根本的な関税が撤廃されたわけでも延期されたわけでもないため、慎重にトレードしたい。ATRをみてもボラティリティが急上昇している。

個別銘柄取引では短期的に売られすぎ銘柄を買ってみても良いだろう。

【NIKKEI225/1時間足】

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

3万4250円・・フィボナッチ38.2%

3万2700円・・フィボナッチ23.6%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
日本経常収支8:50

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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