英国で戴冠式開催、ポンド相場は祝賀ムードで上昇するか【2023年5月8日】
2023年5月8日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数は上昇、リスク緩和ムードが拡がり銀行株の買い戻しの動き
- 英国で70年ぶりの戴冠式が開催される、ポンド相場は祝賀ムードで上昇
- リスク緩和ムードで円が全面安、ドル円は135円台に回復
- 原油が大幅高、年初来安値から70ドル台まで急騰
- ゴールドは2015ドルまで下落、米雇用統計は予想を上回り利下げ時期が不透明
テクニカル分析
株式相場はリスク緩和ムードを受けた銀行株の上昇に伴い急騰。為替相場も連動してリスク緩和の動きになっている。原油相場は年初来安値から一気に70ドル台に急騰するなど、ボラティリティが大きくなっている。
ただ、銀行株が下落基調にあり、調整の動きのように見える。本格的な上昇なのかは疑問だ。方向感が見えずらいため、ポジション保有は慎重にならざるを得ない相場となっている。
ナスダック(NASDAQ)
ナスダックは金融関連の銘柄が含まれていない株価指数であるため、S&P500やダウ平均株価よりも地銀問題の影響を受けにくい。週足チャートを分析すると、上昇基調となっており、エクスパンションの61.8%を上回っている。13510ドル付近が目先の上値目標となるが、この価格を上回ると、100%を目指して長期的には上昇すると考えられる。
予想レンジ(週間) | 12700~13800ドル |
抵抗線 | 13430ドル |
支持線 | 13070ドル |
日経平均株価(NIKKEI225)
日本はGWが終わり、日本勢が株式市場に戻ってくる。4時間足チャートを分析すると、29400円付近に大きな抵抗帯があり、本日はその価格帯が目安の上値と予想する。上昇トレンドラインが描画できるため、基本は押し目買い戦略で臨みたい。
ただ、為替相場でリスクオフムードが強まると、日経平均株価も下落しやすくなる。上昇トレンドラインを明確に割れた場合、一度戦略を練り直したい。
予想レンジ | 28800~29400円 |
抵抗線 | 29250円 |
支持線 | 28950円 |
ポンドドル(GBPUSD)
ポンドドルはレンジ相場を抜けており、上昇基調となっている。このチャート形状で考えることができるのは、「N計算値」。N計算値を当てはめると、算出される最終目標価格は1.3050ドル付近となる。
長期的な視点で考えても、1.26640を上回った場合、次の主要な抵抗帯である1.30ドルを目指す可能性が非常に高くなると予想できる。
予想レンジ | 1.2554~1.2703ドル |
抵抗線 | 1.2670ドル |
支持線 | 1.2591ドル |
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日銀政策決定会合議事要旨 | 8:50 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得