ドル円は138円台に下落、米失業保険申請件数が予想を上回る【2023年6月9日】
2023年6月9日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米主要株価指数が上昇、米利上げ停止への期待感か
- 米失業保険申請件数は市場予想を上回る、労働市場縮小の兆候
- 6月米FOMCでの利上げ停止観測が高まる、ドル安傾向に
- 原油価格が急落、米とイランの核合意が近いとの報道(米政府は否定)
- 日本GDPが上方修正、1.6%から2.7%に
ドル円テクニカル分析
ドル円は139円半ばから139.00円付近まで下落した。これは日本GDPが上方修正されたことを受けて円買いが強まった。NY時間の朝方に発表された米失業保険申請件数でドル売りが強まりドル円は急落。138円前半まで一気に円高が進む結果となった。
デイトレード戦略(1時間足)
市場センチメントは売り・買いの割合が近づいており、昨日の急落によって売りポジションが幾分解消されたようである。トライアングルを下抜けしたため、戻り高値を狙って短期売りを仕掛けても良いと考える。具体的にはトライアングルの下限ライン139.20円付近に近づいたら、戻り高値を売れるかもしれない。
また、138.70円は過去の主要な支持線となっているため、短期反発を狙うこともできるだろう。
トライアングル
1時間足のチャート足を分析すると、意識されていたトライアングルを下抜けしていることが確認できる。主要な抵抗帯となっていた139.070円を明確に抜けている。しばらくは下落基調が強まる可能性がある。
ドル円の変動要因は米ドルであるため、来週に予定されているFOMC、日銀政策決定会合で、さらにボラティリティが高まると予想される。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポートラインは以下のとおり。
138.70円・・過去の主要な支持線
138.45円・・ボラティリティ分析による支持帯
市場センチメント
USDJPY 売り:55% 買い:45%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
カナダ雇用統計 | 21:30 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。