ゴールドは1900ドルのサポートを試す、米高金利政策継続が売り圧力【2023年8月16日】
2023年8月16日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米小売売上高が市場予想を上回る、米経済の底堅さを示唆
- 米PPIが市場予想を上回る、米高金利が長期間継続するという懸念
- ゴールドは1900ドル付近まで反落、ストップロスを巻き込んだ下落も視野
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析すると、節目の1907ドルを割り込み、一時1900ドルを下回る動きが確認される。テクニカル的には、1893ドルが重要な支持線として位置しており、この価格は直近の安値としても注目される。1893ドルを割り込むと、下落チャネルの下限ラインまでの急落も考えられる。
1900ドル付近では買い意欲が見られるものの、ファンダメンタル的な背景を考慮すると、売り圧力の状態が継続している。このため、1893ドルを割り込んだ場合、日足単位での次のサポートとして、240移動平均線が推移している1867ドルが下値の目安となる可能性が高い。ファンダメンタルとテクニカルの双方からの売り圧力に注意が必要である。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールドの1時間足チャートを分析すると、移動平均線がパーフェクトオーダーの位置にあり、強い下落基調が長期間継続していることが確認できる。特に、短期の24移動平均線が意識されており、このラインを上回る動きがほとんど見られない。ファンダメンタル的にも、ドル高の影響でゴールドが売られやすい状況となっている。
このような背景から、デイトレード戦略としては戻り売り方針。具体的な取引戦略としては、エントリー価格を1907ドル、利益確定のターゲットを1895ドルにし、ストップロスは1910ドルに設定する。RSIが30付近になれば、1895ドルにならなくても決済する方針。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
1907ドル・・主要な抵抗線
1895ドル・・主要な支持帯
市場センチメント
XAUUSD 売り:23% 買い:77%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
EU圏GDP | 18:00 |
米建設許可件数 | 21:30 |
米FOMC議事要旨 | 翌3:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得