ドル円は下落基調、中国大手不動産開発会社の恒大集団が破綻申請【2023年8月21日】
2023年8月21日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 中国不動産開発大手の恒大集団が破産申請、不動産バブルの崩壊を予兆
- 中国経済の減速が顕著に、不良債権が積みあがっている現状
- 日本のバブル崩壊と類似、中国を契機とした株安が発生
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析すると、移動平均線は上向きを示しているが、ファンダメンタルの背景にはいくつかの懸念点が見受けられる。
中国の不動産バブルの崩壊の兆しは、全体的なリスクセンチメントを悪化させる可能性がある。実際、米株式相場や日経平均株価は売り圧力にさらされている。このような状況下では、リスク回避の動きとして、円が買われる可能性が高まる。実際、日足チャート上でRSIのダイバージェンスが発生しており、トレンド転換に注意が必要だ。
夏相場は過去の経験からも荒れる傾向があり、そのため、現在のチャートやファンダメンタルの情報だけで最終的な判断を下すのは難しい。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析すると、146.50円を高値に下落基調となっていることが確認できる。短期移動平均線は下向きにカーブしており、中期移動平均線がサポートとして機能している状況だ。特に、145円はラウンドナンバーとして市場参加者に意識されているレベルであるが、為替市場全体での円買いの増加を背景に、このレベルを割り込むと一気に下落する可能性が高まる。
デイトレードの方針としては「戻り売り」。エントリー価格を145.550円と設定し、一つ目の決済目標を144.95円、二つ目の決済目標を144.50円とする。ストップロスは145.85円に設定する方針とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
145.70円・・主要な抵抗線
145.00円・・ラウンドナンバー
市場センチメント
USDJPY 売り:70% 買い:30%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
特になし | – |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得