ゴールドは1920ドルに回復、下降チャネルを抜け出せるか【2023年8月29日】
2023年8月29日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ジャクソンホール会合のパウエル議長の講演は無風で通過
- 米雇用統計待ち相場、方向感を探る動きが続く
- ゴールドは下降チャネルを上回るかが注目
ゴールドテクニカル分析
ゴールド相場の日足チャートを分析すると、下降チャネルの中で推移しており、下落基調は継続中。FRB議長パウエルは追加利上げにやや慎重姿勢を示すものの、利上げの含みを持たせた講演だった。これにより、ゴールドは1920ドルまで回復しまし、RSIは拮抗状態を示す50付近で推移している。
また、10移動平均線は上回っているが、24移動平均線が抵抗線となっている。これは、短期的な上昇トレンドが始まっている可能性があるものの、中期的なトレンド転換にはまだ至っていないことを示す。
今後のポイントは、24移動平均線を突破し、RSIが50を上回るかどうかでだ。これらの条件が満たされれば、上昇トレンドへの転換が期待できる。逆に、24移動平均線を突破できず、RSIが下降基調となる場合、下落トレンドの再開が考えられる。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールド相場の1時間足チャートを分析すると、10, 24, 240移動平均線を上回っており、短期的には上昇基調が続いていると考える。しかし、日足の抵抗線である1926ドルは手ごわい。市場センチメントでも、ポジションの傾きが拮抗状態に近づいており、一方的な方向感はしばらく出にくいと予想する。特に、雇用統計の発表を控えている状況では、慎重な取引が求められる。
トレード方針は、レンジ取引。具体的には、240移動平均線付近での押し目買いを狙い、決済は1926ドル、ストップは1916ドルとする。ただし、雇用統計の発表やその他のイベントリスクには十分注意が必要である。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
1926ドル・・主要な抵抗線
1919.66ドル・・ピボットポイント
市場センチメント
XAUUSD 売り:56% 買い:44%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日雇用統計 | 8:30 |
米消費者信頼感指数 | 23:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得