ドル円は続落、米利上げサイクル終了観測が高まる【2023年11月3日】
2023年11月3日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米株価指数は上昇、米FRBは利上げサイクル終了を示唆
- 米失業保険申請件数は6週連続で増加、労働市場が一段と縮小
- ドル安となりドル円は150円前半で推移、24MAが支持線
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。米FRBが利上げサイクル終了を示唆し、ドル安基調が強まりドル円は一時149.85円台まで下落した。しかし、ショートカバーが入り、150円半ばまで上昇している。
価格は徐々に高値を更新しているが、RSIの数値はレンジ範囲で推移しており、高値が更新できていない。10月にドル円の急落があったが、為替介入は実施されていなかったことが判明した。財務官が「スタンバイ」という表現を使い、為替介入の警戒感も強まっている。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円はフィボナッチリトレースメントが非常に機能する傾向があり、今回も意識されている。61.8%で反応しており、24移動平均線を上回っている。フィボナッチリトレースメントの他に240移動平均線も意識されている。
38.2%を超えたら、23.6%を目指す可能性がある。ただし、為替介入の警戒感で上昇がどこまで続くかは不透明である。デイトレードは難しいが、やや上昇が強そうだ。短期売買を基本として、上目線で取引したい。
具体的には、24移動平均線や10移動平均線で買いエントリーし、151円付近で決済したい。為替介入がどこで入るか分からないため、ストップロスは必ず設定したい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
150.59円・・主要な抵抗線
150.25円・・主要な支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:79% 買い:21%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米雇用統計 | 21:30 |
カナダ雇用統計 | 21:30 |
米ISM非製造業雇用指数 | 23:00 |
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。