ユーロドルは小幅上昇、米インフレ期待低下でドル売りが強まる【2023年11月14日】
2023年11月14日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ドル円は一時151.90円に上昇、最高値更新も時間の問題
- ユーロドルは小幅に上昇、1.0750ドルを上回れば上昇トレンド継続
- 米NY連銀インフレ期待が低下、ドル売りに転じる
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドル相場の日足チャートを分析する。1.05ドルでの強いサポートを確認後、価格は反発し継続して上昇している。一目均衡表の転換線を支持線として上昇トレンドが持続し、現在は雲を抜けるかどうかが重要なポイントとなる。
1.070ドルのラウンドナンバーは近期の抵抗線だが、このレベルを超えると、1.075ドルや1.08ドルに位置する240日移動平均線が次の目標として見えてくる。
さらに、チャートが「N字」形状を示唆しており、このパターンが完成すれば、1.0895ドルが最終目標価格となる可能性がある。RSIも50で反発しており、現在の動きは買い圧力が続いていることを示しているため、上昇トレンドの継続を予想する。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドル相場の1時間足チャートを分析する。現在、レンジ相場が続き、上限は1.0715ドル付近で形成されている。一目均衡表のシグナルは上昇を示唆しており、1.07ドルが重要なポイントとして意識されている。このポイントは日足の10日移動平均線にも一致している。米国のインフレ期待値が下方修正されたことからドル売りの流れが加速している。
デイトレードでは買いエントリーを成行で考え、決済目標は1.0732ドル、そして次いで1.0759ドルを設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
1.0759ドル・・主要な抵抗線
1.070ドル・・ラウンドナンバー
市場センチメント
EURUSD 売り:62% 買い:38%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英雇用統計 | 16:00 |
EU国内総生産 | 19:00 |
米消費者物価指数 | 22:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。