ゴールドは2000ドルを割る、米利下げ観測後退が要因【2024年2月15日】
2024年2月15日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米CPIが市場予想を上回りサプライズ、ゴールドは2000ドルを割る
- ゴールドは2030ドル付近から1990ドル付近まで下落
- ゴールドは1990ドルを中心にレンジ相場を形成
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。2009ドルの支持線をブレイクアウトし、1990ドル付近まで下落した。高値は切り下がっており、売り圧力が高まっていることが示唆されている。また、RSIは42で推移しており、下落基調を示す水準で推移。
次の主要な支持線は1980ドル付近となり、一段と下落する可能性がある。米CPIが上振れしたことで、ドル買いが強くなったことが最大の要因。高金利政策が予想よりも継続するという予想が背景にある。
昨日は一服していたが、再びドルが強くなる場面があれば、ゴールドは下落しやすいだろう。明日の米生産者物価指数に注目したい。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールドの1時間足チャートを分析すると、1985ドルより下値は買い意欲が強く、反発している。RSIを分析してみると、41まで回復している。RSIが50付近に接近したときに、反落するかどうかに注目したい。反落するのであれば、再び下落基調が強くなり、1980ドル付近の支持帯まで下落する可能性がある。
本日のデイトレード方針は戻り売り。2001ドル付近で反落すると予想しているため、1998ドルに近づいた段階でエントリーを検討したい。2003ドル以上になれば、一度ストップし様子見とする。決済は1980ドルと設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2001ドル・・主要な抵抗線
1978ドル・・過去の支持線
市場センチメント
XAUUSD 売り:32% 買い:68%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日本GDP | 8:50 |
豪雇用統計 | 9:30 |
英GDP | 16:00 |
米小売売上高 | 22:30 |
フィラデルフィア連銀製造業景気指数 | 22:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。