ドル円は一時149円前半、日銀委員が物価目標実現見通しに言及【2024年3月1日】
2024年3月1日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日銀委員がマイナス金利解除の出口検討必要とコメント
- 月末という時期も重なり円の買い戻しの動きが強まる
- 米PCE価格指数は市場予想どおり、ドル円は150円台に回復
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は一時149.21円まで円高が進んだ。日銀委員が出口戦略について言及し、3月日銀会合でのマイナス金利解除の見通しが織り込まれつつある。
しかし、マイナス金利解除した後の利上げについては日銀総裁・副総裁は慎重な姿勢を示す。加えて、米インフレ指標が底堅く、FRBは利下げに慎重な姿勢を崩していない。すぐに強い円高基調になるわけではない。日足チャートでは、転換線が支持線として機能しており、割ることができなかった。本日、転換線である150.00円を終値で割るかどうかが注目ポイントである。
デイトレード戦略(1時間足)
1時間足のドル円チャートを分析する。149円前半まで下落したドル円だが、150.25円まで急激に回復している。149円台での押し目買いが入り、上昇したと推測する。RSIは51となており、一応上昇基調にあるといえる。
200移動平均線が150.330円で推移しており、この価格帯が抵抗線として機能するかどうかがポイント。これまで支持線として機能していた200移動平均線を割ったことで、役割が転換する可能性に注目したい。
デイトレード方針としては高値圏での戻り売り。150.55円付近でのエントリー、150円近くでの決済、150.90円でストップという流れを意識したい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
150.00円・・一目均衡表の転換線&ラウンドナンバー
市場センチメント
USDJPY 売り:65% 買い:35%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
EU圏消費者物価指数 | 19:00 |
米ISM製造業購買担当者景気指数 | 深夜0時 |
ミシガン大学消費者信頼感指数 | 深夜0時 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。