ユーロドルは上昇、ECB総裁は6月利下げに言及【2024年3月8日】
2024年3月8日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ECBは金利据え置きを決定、ECB総裁は6月利下げも視野とコメント
- 米失業保険申請件数が予想を下回り、雇用環境が底堅いことを示唆
- 米FRB議長は年内利下げに言及、ドル円を始め多くの銘柄でドル安の動き
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは雲を上抜け、1.095ドル付近で推移している。節目の価格である1.10ドルでは多少の調整売りが出る可能性があるが、雲を上抜けたことによって、押し目買いが入り、上昇基調は続くのではないかと予想できる。
直近の目安となるのが、直近高値である1.110ドルとなる。今夜の米雇用統計に注目したい。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドルの1時間足チャートを分析する。ユーロドルは上昇が継続しており、1.10ドルに迫る勢いがある。ECB総裁のコメントやFRB総裁の金利見通しのコメントによって、相対的にドル安方向に動いている。
RSIを分析すると、69付近で推移しており、調整の動きが発生してもおかしくない水準となっている。1.10ドルの節目の価格帯も近くなっており、利益確定売りも出るのではないかと予想する。
本日は積極的には買いにくく、1.10ドル付近での反落に注意が必要だ。また、米雇用統計もあるので、安易なトレードは避けたいところ。様子見をしたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.10ドル・・ラウンドナンバー
市場センチメント
EURUSD 売り:86% 買い:14%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日本家計調査・消費支出 | 8:30 |
EU圏GDP | 19:00 |
FOMCメンバーコメント | 21:00 |
米雇用統計 | 22:30 |
カナダ雇用統計 | 22:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。