ドル円は146円台に急落、米失業率が2年ぶりの高水準でドル安に【2024年3月11日】
2024年3月11日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ドル円は146円台に急落、わずか4日で300Pips以上の値下がり
- 米雇用統計で失業率が2年ぶりに上昇、株価も軟調推移
- ドル円のRSIが1月以来で50を下回る、上昇トレンドが終了
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は200日移動平均線にぶつかっており、147円付近で終値を迎えた。急落の背景には、日銀会合でのマイナス金利解除を見越しての円買い、そして米失業率の上昇によるドル安、FRB高官の利下げに関する発言がある。
ドル円は過去の高値を割り込んだことで、上昇トレンドが終了した。また、RSIも1月以来で50を割り込み、41で推移。下落基調を示す水準で推移している。
現在、下値には一目均衡表の雲が控えており、一気に突き抜けるのは難しいかもしれない。多少の反発はありそうだ。一度148円半ばまではもどるかもしれない。しかし、ファンダメンタル的に考えると、円高ドル安方向に進みそう。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は下落基調が続いている。一目均衡表の転換線が抵抗線として機能し、146.50円の安値を付けた後で、ようやく転換線を上回った。しかし、基準線は上回っていない。
節目の価格帯である146.50円を付けたことで、一度は調整の反発があってもおかしくない水準。フィボナッチリトレースメントを描画すると、38.2%に該当する148.15円、50%に該当する148.65円が戻り高値を形成する可能性のある価格帯と予想できる。
デイトレード方針は戻り売り。148円台まで待ってから、売りエントリーをしたい。1時間足のRSIが50付近まで戻るのを待つ方針。148.15円~148.50円にかけて徐々に売りポジションを増していきたい。148.80円を上回れば、流れが違うため、ストップロスとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
146.50円・・月足単位の支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:9% 買い:91%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日本GDP | 8:50 |
ユーロ圏財務相会合 | 19:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得