ゴールドはもみ合い、ECBの利下げ観測で上昇意欲が強まるか【2024年3月26日】
2024年3月26日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米PCEコア価格指数の発表待ち、今週は欧州諸国のCPIも発表予定
- ECBによる6月の利下げが予想、ゴールドには上昇材料
- 欧米などのCPIによって利下げ時期が明確になれば上昇するか
テクニカル分析とファンダメンタル分析
ゴールドの日足チャートとファンダメンタルを考える。一目均衡表の転換線を割っており、もみ合い相場となっている。具体的には2150ドル~2200ドルのレンジを形成しており、方向感を探っている段階だ。
転換線は強いトレンドが発生しているときには支持線/抵抗線として機能する傾向があり、現在は割っているため、少なくとも一服していると考えられる。
今週の欧米諸国のPCE価格指数やCPIの発表によって、FRB・ECBによる利下げ時期がより明確になれば、ゴールドの上昇材料となる。再び日足で転換線が推移する2184ドルを終値で上回れば、2200ドルを試す可能性がある。一方、支持線となっている2145ドルを下回れば、深く押し目を形成する可能性がある。その場合、基準線が推移する2125ドル付近までの下落に注意したい。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールドの1時間足チャートを分析する。上値には大きな分厚い雲が控えており、やや上値が重たい相場となっている。全体的にレンジが狭くなっており、方向感が定まらない。52移動平均線で反発しているほか、過去には240移動平均線でも反応して反発している。
節目となると予想されるのが2166ドル。200移動平均線と主要支持線が重なる価格帯で下抜けするには材料が必要となりそうだ。2166ドルを割り込んだ場合、次の支持線は2161ドルの240移動平均線がある。2160ドルを割り込めば、2155ドルと続く。
デイトレード方針としては押し目買い。深く引き付けて2160ドル付近で買い指値。2155ドルでストップ、2166ドルで決済としたい。動きが鈍いため、指値が約定しなければ、取引は見送る方針。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2270ドル・・週足フィボナッチ100%
2166ドル・・主要な支持線
2095ドル・・週足フィボナッチレベル
市場センチメント
XAUUSD 売り:62% 買い:38%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日銀コアCPI | 14:00 |
米コア耐久財受注 | 21:30 |
米消費者信頼感指数 | 23:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得