ゴールドは史上最高値更新、2300ドル台を目指すも過熱感あり【2024年4月1日】
2024年4月1日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米FRBパウエル議長は利下げを急がないとコメントし慎重姿勢
- イースター休暇が本日まで、明日以降にボラティリティが上昇か
- ゴールドはボリンジャーバンドの+2σ線にぶつかる
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの相場は、史上最高値を更新している。前回の高値である2222ドルを大きく上回ったため、ダウ理論に基づくと、上昇トレンドが発生したと言えるだろう。
週足チャートにフィボナッチエクスパンションを描画すると、100%ラインは2278ドル付近に位置しているため、注意が必要だ。また、日足のボリンジャーバンドを見ると、現在の価格は+2σ線をやや上回っているため、反落する可能性も考慮しなければならない。
ADXを分析すると、現在の値は44であり、+DIは32となっている。これは、上昇基調のトレンドが強い状態にあることを示唆している。さらに、MACD(移動平均収束拡散手法)を見ると、今後、ヒストグラムがMACD線を再び上回る可能性がある。
ボリンジャーバンドの+3σ線は2260ドルに位置しているため、もしゴールドの価格がこのレベルを超えた場合、反落のリスクが高まる。したがって、現在ポジションを保有している投資家は、利益確定を検討する良いタイミングかもしれない。
ゴールドの相場は、様々なテクニカル指標から強い上昇トレンドにあると判断できる。しかし同時に、短期的な調整の可能性も示唆されているため、慎重なトレードをこころがけたい。
デイトレード戦略(1時間足)
ゴールドの1時間足チャートを分析する。ゴールドは窓を開けて上昇しており、2245ドルの高値からスタート。高値圏で寄り付いている。FRB議長は利下げを急がない姿勢を崩さなかったものの、PCE価格指数が予想どおりになったことなどが影響してか、上昇圧力は続いている。
ただし、ADXは29と30を割っており、ヒストグラムがMACDを下回っている。本日はイースタ―休暇最終日であり、欧州・豪・香港市場等が休場である。ゴールドの取引量も減少している。
デイトレード方針としては深い押し目買いを考えたい。2220ドル台になれば、買いエントリーをしてみようと思う。決済は2260ドル付近。2215ドルでストップロスとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2278ドル・・日足フィボナッチ100%価格帯
2260ドル・・日足ボリンジャーバンド+3σ線
市場センチメント
XAUUSD 売り:69% 買い:31%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
欧州・豪・香港株式市場休場 | – |
日銀短観 | 8:50 |
米ISM製造業購買担当者景気指数 | 23:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得