ドル円はやや円高、日銀総裁が今後の利上げに言及【2024年4月5日】
2024年4月5日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米失業保険申請件数が1年ぶりの増加、本日の米雇用統計に注目
- 日銀総裁は目標達成度が高まれば追加利上げをしていく考えを示す
- イスラエルに米国を含む主要国がけん制、中東リスクの上昇
ドル円テクニカル分析
日足のドル円チャートを分析する。日足はやや崩れ買かけており、執筆時点では151円付近で推移している。新年度最初のゴトー日に該当し、仲値トレードが活発になり、円買い需要が発生した可能性がある。
また、イスラエルに対し、米国を含む主要国による強いけん制発言が相次ぐ。食糧援助職員への空爆に対し、各国から懸念の声が強くなった。中東情勢がやや深刻化していることから、原油相場は一時87ドルに接近し、節目の90ドルが近づいている。
一部ではリスク回避の円買いとされているが、レンジを抜けきれておらず、本日の雇用統計が公表されるまでは慎重にトレードしたほうが良さそうだ。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は151.70円付近から151.00円付近まで値下がりした。ゴトー日の実需の円買いの可能性がある。151.00円はレンジ下限に該当し、どこまで下落するかに注目したい。
しかし、本日の雇用統計が発表されるまでは、方向感が見極めにくいのが事実。ADP雇用統計は市場予想を上回ったが、失業保険申請件数も予想を上回っている。ADP雇用統計と政府雇用統計が全く異なる数字になることが最近では頻発しており、安易な予想は避けたい。
一部FRB高官は「年内に利下げがない可能性」とコメントしたいう報道がある。
デイトレード方針としては、東京時間は短期売り回転、ロンドン時間は様子見、NY市場は雇用統計の結果を見てから方向を見極めたいと思う。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
151円・・レンジ下限
市場センチメント
USDJPY 売り:68% 買い:32%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米雇用統計 | 21:30 |
カナダ雇用統計 | 21:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得