ドル円は152円を突破、米CPIが3ヶ月連続で上昇しドル買い相場に【2024年4月11日】
2024年4月11日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米消費者物価指数が3ヶ月連続で市場予想を上回る
- 米インフレ基調が継続、米利下げは困難であり利下げ観測は後退
- ドル円は急騰、日米金利差の継続が見込まれ153.24円まで上昇
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は米CPIが市場予想を上回ったことを背景に、152円のレジスタンスラインを突破。先日の米雇用統計も市場予想を上回り、インフレも上昇となったため、市場へのインパクトが強かった。
為替介入が警戒されたが、ドル主導の上昇であったことが要因なのか、介入は実施されなかった。ファンダメンタルを背景にしたドル円の上昇であり、米利下げ観測が後退。一部高官は利下げではなく、利上げになる可能性も指摘している。
ドル円は調整の動きはあるものの、上昇の流れに歯止めはかからないだろうと推測する。「N字の法則」より、最終的な目標価格は155.40円付近になる可能性がある。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。急騰した翌日は調整売りが発生する可能性が高い。そのため、本日は152円前半まで下落する展開を想定したい。下落の目安としては一目均衡表の基準線が推移する152.40円、90MAが推移する152円が挙げられる。
デイトレード方針としては、押し目買い。151円台後半から152円前半では積極的に買っていきたい。ストップは151.50円を割ったとき。決裁は152.65円付近を想定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
153.40円・・月足単位の抵抗線
153.24円・・直近高値
152.45円・・一目均衡表の基準線
市場センチメント
USDJPY 売り:80% 買い:20%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
ECB政策金利 | 21:15 |
米生産者物価指数 | 21:30 |
ECB総裁記者会見 | 21:45 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。