ゴールドは上昇が止まらず、地政学リスクを懸念した動きか【2024年4月12日】
2024年4月12日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ゴールドは連日史上最高値を更新中、一時2379ドルの高値
- 米PPIは11ヵ月ぶりの上昇、市場予想は下回る
- ドル円は153円台で推移、上昇の勢いが弱まる
ゴールドテクニカル分析
ゴールドは上昇の勢いが止まらない。米CPIが市場予想を上回り、米利下げ観測は後退。本来であれば、利下げ観測が後退すると、ゴールドには売り圧力がかかることになる。しかし、利下げ観測が後退しても、ほとんど下落せず、押し目買いによって、結局は史上最高値を連日更新している。
現在、ボリンジャーバンドの+1σ線~+2σ線の間でバンドウォークを形成しており、目標価格2395ドルを目指している。週足でRSIが70を超えてきており、過熱感もある。急落には注意が必要な相場であるが、売りは危険だ。短期回転をイメージして、押し目買い方針がいいだろうか。
デイトレード戦略(1時間足)
1時間足のゴールドチャートを分析する。ゴールドは2365ドルから2319ドルまで下落したものの、押し目買いが入り、再び史上最高値を更新した。現在はやや上昇の勢いが弱まっているが、強い上昇トレンドは継続している。
2370ドル台で買いエントリーはしたくないため、2365ドル台になり、かつRSIが50で反発したことを確認できれば、エントリーを検討したい。デイトレード方針は押し目買い。エントリーは2365ドル。決済は2393ドル、2357ドルでストップとする。
強い上昇の背景には中東情勢の悪化など地政学リスクの上昇が挙げられる。安全資産としてのゴールドが復活しているようだ。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2395ドル・・フィボナッチ100%に該当
市場センチメント
XAUUSD 売り:78% 買い:22%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日本鉱工業生産 | 13:30 |
英GDP | 15:00 |
米ミシガン大学消費者信頼感指数 | 23:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。