ドル円は153円台を維持、リスク回避の動きでドル高に【2024年4月15日】

2024年4月15日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • イランはイスラエルに対して報復攻撃、微小な被害で作戦終了宣言
  • リスク回避の動きでドル高に、円買いは発生せず
  • ゴールドは2430ドルまで上昇も反落、高値陰線を形成

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は153.40円付近で推移している。週末にイランがイスラエルに対して直接攻撃をして、地政学リスクが高まったが、イランは作戦を終了と宣言した。

今のところは全面対決は避けるとみられている。しかし、今後の情勢は不安定であり、リスク回避の動きが強くなってきているようだ。為替相場ではドル高に動いており、ドル円も153円台を下回らなくなっている。153.40円に大きな抵抗線があり、一度調整が入る可能性がある。

米株価は大幅下落しており、「セル・イン・メイ」の5月が近づくにつれて、上昇基調が調整段階になっている。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析すると、拡大トライアングルを形成している。拡大トライアングルは相場が不安定になっており、上昇トレンドの途中で発生した場合は、最終的に上方ラインをブレイクアウトするとされる。

地政学リスクの上昇や米利下げ時期の後倒しによってドル高は止まらないだろう。ドル円もいずれは155円を目指す展開が予想される。ただ、しばらくもみ合いは続きそうだ。

デイトレード方針としては押し目買いで臨みたい。エントリーは152.75円付近、決済は153.35円としたい。ストップは152.45円付近とする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

153.40円・・月足単位の抵抗線/直近高値

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:77% 買い:23%

今週の特集通貨ペア(AUDJPY)

豪ドル円は98.85円で反発している。1時間足チャートの28移動平均線が推移する99.50円まで戻る展開が予想される。100円の抵抗線は非常に強いものの、いずれかの段階でブレイクアウトすることになりそうだ。

28移動平均線で反落するかどうかに注目したい。反落するとすれば、98.60円を目指して下落するかもしれない。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
米コア小売売上高21:30
米NY連銀製造業指数21:30

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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