ゴールドは急落、フィボナッチリトレースメントに注目【2024年4月23日】

2024年4月23日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • イランはさらなる報復をしないと発表、中東情勢の緊張緩和
  • 中国のゴールド需要が増加、不動産や金融不安の長期化が影響
  • 中国中銀もゴールドを買い越し、今後も需要が続く可能性が高い

ゴールドテクニカル分析

ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドは史上最高値2431ドルまでつけた後、中東情勢の緊張緩和のニュースが流れ、利益確定売りが入ったようだ。フィボナッチリトレースメントを描画すると、23.6%に該当する2325ドルまで下落している。

安全資産としてのゴールド需要は一服したものの、宝飾品の需要や中国による金需要は根強く、下落したところでは買われる可能性が高い。中国は規制がたくさんあり、投資先が先進国と比較しても限定されている。現在、中国の不動産バブルが崩壊しており、金への投資が増加しているという背景がある。

2325ドル、2308ドルを割るかが今後の焦点となりそうだ。2300ドルを割れば、2250ドル付近まで下落する可能性も考えておきたい。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ゴールドの1時間足チャートを分析する。3つのトライアングルを描くと、1つのネックラインが浮かび上がってくる。現在、ネックラインをブレイクアウトしており、このネックラインが抵抗線となる可能性もある。

23.6%に該当する2325ドルを割ると、2308ドルまで下落する可能性がある。2308ドルは月足単位の支持線に該当するため、比較的反発しやすいと考える。

押し目買い意欲が強く、ネックラインを明確に上回るようであれば、2346ドルまで上昇するかもしれない。

デイトレード方針としては、2350ドル付近で戻り売り、2355ドルでストップ、2308ドル付近で決済のイメージとする。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

2325ドル・・フィボナッチ23.6%

2308ドル・・月足単位の支持線

2260ドル・・フィボナッチ38.2%

【ゴールド/1時間足】

市場センチメント

XAUUSD 売り:55% 買い:45%

今週の特集通貨ペア(USDCHF)

米ドルスイスフランはレンジ相場となっており、0.91ドル~0.9150ドルで推移している。RSIが62となっており、上昇の勢いは一服しているものの、0.9150ドルを上回ると、0.9215ドルを目指して上昇する可能性がある。

0.9150ドルは月足単位の抵抗線があるため、上回るには時間が掛かる。スイスフランに関係する経済指標は本日は予定されていないため、様子見姿勢がしばらく続くと考えている。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
Nikkeiサービス業PMI9:30
米製造業購買部協会景気指数22:45
新築住宅販売件数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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