ドル円は155円を突破、為替介入の警戒感は円安を止められず【2024年4月25日】
ファンダメンタル分析
ドル円は155円を突破するも為替介入は実施されず
中東情勢の緩和により再び日米金利差に注目が集まる
明日は日銀展望と政策決定会合が開催予定、総裁発言に注目
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。昨日のNY市場の開始とともに、ドル買いが強まり、ドル円相場は心理的節目となっていた155円を突破した。ストップロスを巻き込んで、155.42円の高値を更新。34年ぶりの円安水準となっている。
中東情勢が一服したため、市場は再び金利差に注目するようになったことが要因と考えられている。明日に日銀政策決定会合が開催されるが、3月にマイナス金利を解除したばかりであるため、政策変更はほぼないと考えられている。日米金利差が意識されるようになり、ドル買いが強まった。為替介入が警戒されていたが、実施されることはなかった。
直近高値である155.42円は、月足・週足の抵抗線が重なる価格帯であるため、突破には時間が掛かる。市場センチメントを分析しても、やはり売り圧力がある。そのため、買いポジションの保有には慎重になりたい。
155.42円を突破した場合、157円台が視野に入る。さらなる円安に覚悟が必要となりそうだ。
【ドル円/日足】
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円相場の1時間足を分析する。ドル円は155.42円付近が直近高値となっており、執筆時点でも155.28円で推移している。直近高値に加え、週足・月足抵抗線が重なっている155.42円の突破は5月以降になるのではないかと考える。そのため、無理な買いエントリーはしたくない。
デイトレード方針としては逆張りとはなるが、短期で売りポジションを検討したい。エントリー価格は155.35円~155.40円、決済は155.10円、ストップは155.55円と少し厳しめに設定したい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
155.42円・・直近高値/週足・月足抵抗線
155.07円・・ピボットポイント
154.85円・・月足支持線
【ドル円/1時間足】
市場センチメント
USDJPY 売り:80% 買い:20%
今週の特集通貨ペア(USDCHF)
米ドルスイスフランの日足チャートを分析する。抵抗線として機能していたレンジ上限の0.9150ドルを突破し0.9153ドルの高値を更新した。執筆時点では0.9140ドル付近で推移しているものの、上昇圧力が強まっていることが理解できる。
米ドルスイスフランの普段のボラティリティは低い。そのため、0.9150ドルを突破した場合、次の抵抗線は0.9175ドル付近と想定している。0.9175ドルを突破すると、0.9215ドルと予想する。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント日本時間米国内総生産21:30
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。
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シュウ・フジヤス・ジュニア氏のインタビュー記事
国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 1
国際認定テクニカルアナリスト、シュウ・フジヤス・ジュニア氏に独占インタビューしました!Vol. 2
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本分析は教育目的のみであり、投資助言ではありません。外国為替およびCFD取引には大きなリスクが伴い、すべての投資家に適しているわけではありません。過去の実績は将来の結果を示すものではありません。
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