ゴールドは下落、米GDPが予想を上回る【2024年7月26日】
ファンダメンタル分析
米GDPは予想を上回る、早期利下げ観測が後退
ゴールドには下落圧力、2363ドル付近で推移
ドル円は151.94円の支持線で反発し153円台後半で推移
ゴールドテクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。ゴールドは52日移動平均線と上昇トレンドラインを割ろうとしている。米GDPが市場予想を上回り、米利下げ観測が後退したため、ゴールド売りにつながった。下値には雲が控えており、雲を抜けた先にはフィボナッチエクスパンションの100％ラインがある。ストキャスティクスを見ると、売られすぎ水準となっている。
現在、米株価指数の値下がりが目立つが、大型株から小型株に資金が流れているようだ。小中型株で構成されるラッセル2000指数は上昇している。ゴールドは来週のFOMCを待っている。利下げを決定するか、9月に先送りするかに注目が集まる。利下げとなれば、株価も上昇しやすくなるだろう。
【ゴールド／日足】
デイトレード戦略（1時間足）
1時間足のゴールドチャートを分析する。ゴールドは2424ドル付近から2355ドル付近まで急落しており、フィボナッチエクスパンションの61.8％に該当する2370ドルを割り込んだ。今週は大きく下げているため、利益確定の動きがあるかもしれない。
2370ドル付近までの戻しには警戒が必要だ。2370ドルが抵抗線として機能することが確認できれば、戻り売りエントリーを検討する。エントリーは2370ドル、決済目標値は2335ドル。ストップは2375ドルとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
2335ドル・・フィボナッチレベル
2232ドル・・月足支持線
【ゴールド／1時間足】
市場センチメント
XAUUSD 売り：53％ 買い：47％
今週の特集通貨ペア（USDCHF）
米ドルスイスフランは重要な節目の支持線である0.8819フランを割り込み、直近安値を更新して、0.88フランで推移している。本日も売り相場が継続する可能性が高いと予想する。具体的には0.8752フラン付近までの下落を見込む。
昨日は米GDPが市場予想を上回り、ドル買いがNY時間の終盤に強まった。週末を控えポジション調整の動きも発生する可能性が高くなるため、注意したい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント日本時間米コアPCE物価指数21：30米ミシガン大学期待インフレ率23：00
Shu Fujiyasu Jr.（シュウ・フジヤス・ジュニア）
認定テクニカルアナリスト（CMTA）取得
国際認定テクニカルアナリスト（CFTe）取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。
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