ドル円は上昇、為替介入前の高値を狙うか【2024年5月13日】
ファンダメンタル分析
日銀は金融引き締めを示唆で一時ドル円下落も効果なし
米国でスタグフレーション懸念、インフレと景気後退が同時進行
米一部金融当局者は年内利下げが難しいとの見方を示す
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は52日移動平均線で反発した後、155.87円まで上昇。為替介入前の高値を狙って、再度、円安ドル高の基調になっている。156円は為替介入の下落幅の半値に該当する価格帯であり、ココを突破すると、いよいよ160円台が視野に入ってくる。ADXはトレンドが強いことを示唆しており、MACDも上昇を示唆している。
日銀が金融引き締めを示唆し、一時ドル円も下落したが、実際に政策を実施していない以上、効果は限定的だ。押し目を買われて、さらに下値が堅くなっている。
今週は米FRB関係者の要人発言が相次ぐ。米国では「インフレと同時に景気後退」つまりスタグフレーションが表面化しつつある。スタグフレーションであれば、非常に厄介だ。高金利政策を実施すればインフレを抑えられても経済が大幅に悪化する。利下げをすればインフレが収まらない。米経済はソフトランディングも期待されていたが、暗雲が立ち込めている。
【ドル円/日足】
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は151.80円付近を安値に、上昇基調が続いている。日米金利差というファンダメンタルが変化しておらず、ドル安優勢となっても、円を買おうとはならず円安ドル高基調は継続すると考える。
156円、156.24円が直近の節目となる抵抗線。156.24円までは上昇しても、一度は調整が入る可能性がある。156.24円を上回れば、61.8%に該当する157円台が視野に入る。
デイトレード方針は押し目買い。155.80円付近で押し目買いエントリーし、156.24円を決済ラインとする。ストップは155.65円とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
156.00円・・フィボナッチリトレースメント50%
【ドル円/1時間足】
市場センチメント
USDJPY 売り:76% 買い:24%
今週の特集通貨ペア(AUDNZD)
豪ドル/NZドルの日足チャートを分析する。日足では上昇トレンドが発生しているが、MACDで明確なダイバージェンスが発生中である。ダイバージェンスは売りシグナルではないものの、基調が変化する兆しとなる。高値圏で包み足の陰線が発生していることも、下落の兆し。
長期的には上昇基調ではあるが、一度調整の動きがありそうだ。支持線は1.09ドル付近となる。28日移動平均線が支持線として機能するかどうかに注目したい。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント日本時間EU経済見通し18:00FOMCメンバー要人発言22:00
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。
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