ユーロドルは上昇、米追加利上げ観測が後退【2023年10月11日】
2023年10月11日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米金融当局者から利上げに慎重な姿勢が相次ぐ
- 次回FOMCでの金利据え置き確率は60%
- ユーロドルは続伸、下落トレンドラインを維持できるかに注目
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドル相場の日足チャートを分析する。現在、24移動平均線が明確な抵抗線として機能している。また、一目均衡表の基準線まで価格が回復しており、このラインでの反落の動きが注目される。RSIに関しては、30の水準で反発を見せた後、上昇を続けており、現在44付近で推移している。
このRSIの動きから、ユーロドル相場の下落圧力が一旦和らいでいることが伺えるが、24移動平均線や一目均衡表の基準線が強固な抵抗として働く可能性があるため、これらのラインを突破するかどうかが今後の動向を予測する上でのキーポイントとなる。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドル相場の1時間足チャートを分析する。現在、上昇トレンドを形成しており、10移動平均線が支持線として機能している。1.065ドルが直近の上値目安となっているが、この価格帯は過去にも意識されたレベルであり、下落トレンドが維持される場合、このポイントで反落する可能性が高い。
RSIは58付近で推移している。米国の利上げ観測が後退しているため、ドル安傾向が続いている。本日はドイツと米国のインフレ指標の発表が予定されており、未明にはFOMC議事要旨の発表があるため、ボラティリティが高まる可能性がある。
デイトレード方針は売り。エントリーポイントは1.0648ドル、決済ポイントは1.0605ドル、ストップロスは1.07ドルとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきレジスタンスラインは以下のとおり。
1.065ドル・・月足単位の抵抗線
1.050ドル・・ラウンドナンバー
市場センチメント
EURUSD 売り:35% 買い:65%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
ドイツ消費者物価指数 | 15:00 |
米生産者物価指数 | 21:30 |
FOMC議事要旨 | 翌3:00 |
※当記事内のトレードアドバイスは、ミルトンマーケッツからのものではなく、国際認定テクニカルアナリストShu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)からの提供となります。
執筆者
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得