ユーロドルは反落、ユーロ圏の経済指標がさらに悪化【2023年12月18日】
2023年12月18日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ラガルドECB総裁は利下げについては全く議論なしとコメント
- ユーロ圏PMIは悪化、景気後退の可能性が極めて高い数値
- ユーロドルは1.10ドルを超えられず、1.10ドルで反落
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドル相場の日足チャートを分析する。1.10ドルのラウンドナンバーを超えることができず、ユーロ圏のPMIが予想以上に悪化し、景気後退(リセッション)の可能性が高まっている。しかし、ECBは現時点で高金利政策を緩める方針はなく、タカ派の姿勢を維持している。
200日移動平均線は横ばいの動きを示しており、これが今後のユーロドル相場の動向を示唆する重要な指標となる可能性がある。ユーロ圏の経済指標やECBの金融政策に関する発言が市場に与える影響に注目しながら、今後の相場の動きを慎重に観察する必要がある。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドル相場の日足チャートを分析する。1.10ドルで反落した後、ネックライン付近まで下落し、過去に意識された安値1.088ドルが直近の支持線となっている。1.0865ドル~1.088ドルの範囲が支持帯となりそうだ。
1.0865ドルを割り込むと、1.0820ドルまでの急落が予想される。この価格帯には日足の200日移動平均線が位置している。
デイトレード方針としては、1.0865ドルを割り込んだ際にブレイクアウトの売りを入れ、決済目標を1.0825ドル、ストップロスを1.088ドルとする。また、1.0825ドル付近での反発を期待して押し目買いを検討できる。この価格帯は1時間足と日足の200日移動平均線が重なる部分であり、ある程度の反発が見込まれるため、チャンスを探りたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.10ドル・・ラウンドナンバー
1.088ドル・・過去の支持線
市場センチメント
EURUSD 売り:58% 買い:42%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英要人発言 | 19:30 |
ECB関係者発言 | 22:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得