ユーロドルはチャネル下限をブレイクアウト、ECB総裁は6月利下げを示唆【2024年1月19日】
2024年1月19日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ダボス会議でラガルド総裁は利下げを暗示、ユーロドルは方向感を探る
- 米ナスダックは最高値更新、米経済指標は結果が分かれる展開
- ユーロドルはチャネルをブレイクアウト、次の下値目安は1.0825ドル付近
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドル相場の日足チャートを分析する。上昇チャネルの下限ラインを下回り、抵抗線に変わっていることが確認できる。一目均衡表の雲が近くにあり、強い支持帯と抵抗線に挟まれている状態だ。ラガルド総裁のダボス会議での発言にも関わらず、ユーロドル売りが強まるきっかけを探している状況。
RSIは47となり、下落基調の水準にある。過去のRSI支持線は48付近であり、下落圧力が一気に強まる可能性がある。下値目安は1.0824ドルと予想される。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドル相場の1時間足チャートを分析する。現在は安値圏でダブルボトムのような形状が見られ、1.085ドルで2回反発している。RSIは50付近で推移し、相場は方向感を探っている状態だ。
一目均衡表の雲の中で推移しており、相場は不安定な状態にある。1.0890ドルは日足フィボナッチリトレースメントの50%に該当し、強い抵抗線になると予想される。
EUの利下げ時期の発言などでユーロ売りが強まる可能性も考慮に入れる。
デイトレード方針としては売りで、1.0890ドル付近で売りエントリーし、1.0850ドル付近で決済、1.0915ドルでストップを設定する。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.0824ドル・・月足の主要な支持線
市場センチメント
EURUSD 売り:38% 買い:62%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日本全国コアCPI | 8:30 |
英小売売上高 | 16:00 |
カナダ小売売上高 | 22:30 |
米中古住宅販売戸数 | 深夜0時 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。