ユーロドルは上昇基調に回復、米PCE価格指数や要人発言に注目【2024年2月29日】
2024年2月29日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ユーロドルは240日移動平均線を上回り、RSIは50に回復
- 本日は米PCE価格指数が発表予定、インフレ指標に市場は注目
- 明日未明にはFRBの要人発言が予定、米金利政策が焦点
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルは一時下降トレンドラインを割り込み、下落するかにみえた。しかし、現在は再びトレンドラインを上回り、昨日は一目均衡表の基準線が支持線として機能。240日移動平均線も上回り、方向感が出ない展開となっている。
本日の米PCE価格指数は重要インフレ指標であり、注目されている。前回のCPI、PPIは共に市場予想を上回り、FRBの利下げ時期が大幅に後ずれした。今夜のPCE価格指数も上振れすれば、6月の利下げも怪しくなる。上値の1.088ドル付近が直近の抵抗線となっている。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドルの1時間足チャートを分析する。ユーロドルは昨日に値崩れを起こし、1.08ドル付近まで70Pips程度下落した。現在は一目均衡表の雲が抵抗帯として機能し、落ち着かない相場となっている。RSIは50を超えているものの、戻り高値を形成しているように見える。
月末なのでポジション調整の動きがあるのではないかと考えられる。
デイトレード方針は売り。決済は1.0815ドル付近を想定する。ストップは直近高値である1.0846ドルとしたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.0866ドル・・月足の抵抗線
市場センチメント
EURUSD 売り:63% 買い:37%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
日本小売業販売額 | 8:50 |
豪小売売上高 | 9:30 |
日銀コアCPI | 14:00 |
ドイツ小売売上高 | 16:00 |
スイスGDP | 17:00 |
米コア個人消費支出価格指数 | 22:30 |
カナダGDP | 22:30 |
FOMCメンバ-コメント | 翌0:50 |
FOMCメンバーコメント | 翌3:15 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
金融機関向けテクニカル分析レポート執筆者。自身も毎日FX・CFDトレードを実践しており、現役トレーダーによる実際の取引に役立つ情報を提供。事前に知っておきたい相場の流れ、注目の通貨ペア、意識されやすい価格帯、ファンダメンタルを詳細かつ簡潔に解説。