ドル円は上昇、米インフレが収まらずドル優勢の為替相場【2024年3月15日】
2024年3月15日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 米PPIは市場予想を上回る、為替相場はドル優勢に
- 米利下げ観測が後退、CPIに続いてPPIもインフレの強さを裏付け
- ドル円は146.50円で反発、日銀会合のマイナス金利解除は織り込み済か
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は200日移動平均線、90日移動平均線付近で反発。148.35円の高値をつけた。一目均衡表の雲は抜けていないものの、転換線と基準線に接近しており、反落するかどうかに注目したい。下落基調が継続であれば、転換線が抵抗線として機能する確率が高い。
ドル円相場の注目は来週の日銀会合に移っている。日銀会合ではマイナス金利解除が議論される予定であり、連日ニュースでも取り上げられている。春闘回答では、大企業による満額回答が相次いでおり、賃上げが進行。市場にとっては織り込み済みとなっている可能性が高い。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は146.50円で反発した後、徐々に反発している。200日移動平均線も上回ろうとしており、148.75円まで上昇するかもしれない。90日移動平均線がサポートとなり、2回反応していることも、注目。
本日の相場はやや複雑で難しい。米インフレが収まっていないためドル高となっているが、日銀会合でのマイナス金利解除がどの程度市場に影響を与えるか今のところ分からない。また、主要移動平均線に接近しているため、戻り売りが発生する可能性もある。
RSIが48付近で推移していることや日足転換線に接近していることから、最初は戻り売り方針にしようと考える。148.50円で売り、148.15円で買い戻しをイメージ。148.70円を明確に上回れば、ストップとする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
148.95円・・月足単位の抵抗帯
147.65円・・今週3回反発した価格帯
146.50円・・月足単位の支持帯
市場センチメント
USDJPY 売り:48% 買い:52%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
ミシガン大学消費者信頼感指数 | 23:00 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得