ドル円は151.30円台に上昇、日銀は17年ぶりの利上げを決定も材料出尽くし【2024年3月20日】
2024年3月20日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 日銀はマイナス金利の解除やYCC撤廃を決定
- ドル円は円安方向に推移
- 明日未明の米FOMCやドット・チャートに注目
ドル円ファンダメンタル分析
ドル円の日足チャートと背景にあるファンダメンタルを考える。日銀は17年ぶりに利上げを決定した。しかし、内容はマイナス金利から通常の金融緩和に移行するというもの。日銀総裁は緩和的な環境は継続するとコメントし、急激な利上げを考えていないことを強調した。
昨日の日銀イベントが終わり、円高要因となる材料が出尽くした状況。先週からすでに織り込まれており、さらに明日未明には米FOMCおよびドットチャートが発表される。
現在、利上げ回数が3回と予想されているが、米インフレ率が2%台にもなっていないことや、最高値更新を続ける株価を横目でみながら、株価を高くすることを促す利下げをするというのは予想しにくい。(金利を上げると景気過熱感を抑える効果、金利を下げると景気促進をする効果がある)
円安ドル高の大きな流れは変わらないのではないかと予想する。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。ドル円は昨日の流れを引き継いで円安ドル高となっている。注目したいのは、150.85円の高値を上回り、現在は151.25円で推移していること。シナリオとしては152円に突入する可能性もあると思う。
1時間足のRSIは76となっており、非常に高い水準だ。しかし、ファンダメンタル的には円安である。どこかで利益確定売りがでるため、押し目を買いたい。ただ、ここまで急激に上昇した後の押し目は深くなる確率が高くなる。
150円前半までの押し目を待って、打診買いをしていきたい。152円は大きな抵抗線になると予想されるため、手前で利益確定をしたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
151.80円・・週足単位の抵抗線
150.40円・・主要な支持線
市場センチメント
USDJPY 売り:77% 買い:23%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英消費者物価指数 | 16:00 |
ラガルドECB総裁コメント | 17:45 |
ECB関係者コメント | 18:30 |
米原油在庫量 | 23:30 |
米FOMC政策金利発表 | 翌3:00 |
FRB議長記者会見 | 翌3:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得