ドル円相場は動かず、年度末を控えてボラティリティ減少【2024年3月27日】
2024年3月27日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 神田財務官は足元の動きは投機が背景とコメント
- あらゆる手段を講じると述べ、為替介入に警戒感が拡がる
- 日米金利差が縮小したものの円安が進行していることが背景か
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。移動平均線とADXを用いて、テクニカル分析をする。90日移動平均線と28日移動平均線を見ると、緩やかではあるものの上昇基調となっている。
また、トレンドの強さを測る指標であるADX(14)は42まで上昇しており、トレンドが発生していることを示唆。しかし、+DIと-DIのどちらも下向きになっていることから、強い基調はあるものの、方向感が定まらず、様子を探っている状態だと理解できる。安易なエントリーは禁物だ。
神田財務官や財務相は為替介入を示唆するような口先介入を連日行なっており、152円台に上昇しきれていない。年度末という季節要因もあり、しばらく様子見をするのがよいだろう。
デイトレード戦略(1時間足)
ドル円のレンジ幅は非常に狭くなっている。先週のビッグイベントを過ぎ、151.00~151.50円のレンジ幅で推移。上下の幅がだんだん縮小している。次にやってくるのは大きなブレイクアウトとなるのが通例だ。レンジ幅が狭くなっているときは、エネルギーを貯めこんでいると考え、ブレイクアウトに備えたい。
もし、152円台にブレイクアウトした場合、ストップロスを引っ掛けて急騰する可能性がある。しかし、為替介入が発動されれば、数百Pipsの下落となりそうだ。円安方向への動きには敏感になっているため、慎重にエントリーを考えたい。
買いエントリーするのであれば、必ずストップロスをつけポジションを抑えるのがポイント。「休むも相場」であるため、しばらく様子を見たい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
151.95円・・151円台の過去最高値
151.00円・・ラウンドナンバー
市場センチメント
USDJPY 売り:74% 買い:26%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米原油在庫量 | 23:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得