ドル円は動かず、イースター休暇で主要市場は休場【2024年3月29日】
2024年3月29日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- 本日はイースタ―休暇で世界主要市場が休場
- ゴールドが2236ドルの史上最高値更新、米利下げ期待と安全資産の高まり
- 首相も円安をけん制する発言、為替介入警戒が強まる
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ボリンジャーバンド、移動平均線、ADX、ATRを用いて考えてみよう。
ADXを見ると、48となっており、極めて強いトレンドが発生している状態を示している。しかし、+DIも-DIも低下しており、上昇基調は続いているものの、直近ではこう着状態となっていることが示唆されている。
ボラティリティも低下していることが示唆されており、1日の平均ボラティリティは80Pips程度となっている。ボラティリティが低下した後は、ブレイクアウトする傾向があり、以前も同様の水準になった後、150円台から130円台まで下落したことがある。
ボリンジャーバンドが開いたままになっているため、もう少し狭くなるまでブレイクアウトは起こりにくいかもしれない。移動平均線は短期MAが長期MAを上抜いているため、上昇基調を示唆している。
デイトレード戦略(1時間足)
1時間足のドル円チャートを分析する。短期MAと長期MAがほぼ重なるほど、変動がなく、もみ合いとなっている。日銀や政府の三者会合開催の報道、要人による円安をけん制する発言などがあり、152円台に到達できない。買い注文を入れるトレーダーが極端に少ない状況だ。
市場予想としては152円台を超えれば為替介入が入る可能性があり、強く警戒している。年度末ということもあり、積極的には取引していないようだ。4月以降にボラティリティが大きくなるだろう。
根本的なファンダメンタル要因は変わっていないため、円安ドル高が継続すると思われるが、151円台での買いエントリーは控えたい。イースター休暇で世界主要市場はほぼ全面休場となるため、4月以降の動きに備え、本日は様子見方針とする。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
152円・・ラウンドナンバー
市場センチメント
USDJPY 売り:74% 買い:26%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
米・欧州・豪・アジア主要国は株式市場休場 | – |
米個人消費支出価格指数 | 21:30 |
パウエルFRB議長コメント | 翌0:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得