ドル円は155円手前に張り付き、155円は大きな抵抗線【2024年4月22日】
2024年4月22日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ドル円は154円台の狭いレンジ範囲を推移、下がれば押し目買いが一斉に入る
- G20でドル高への懸念が表明されたが、相場にほとんど影響せず
- イランとイスラエルの姿勢に市場は敏感、中東情勢は引き続き注意
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は、155円手前で張り付いており、長い下ヒゲを伴う「トンボ」というローソク足パターンが出現している。「トンボ」は、155円という心理的節目を意識した売り圧力の存在を示唆しているが、同時に強い買い意欲を示すパターン。
現在のところ、ドル円は155円へのトライをまだ果たせていない状況だ。
各国当局からは、ドル高けん制や円安けん制の発言が相次いでいるものの、実際の為替介入に踏み切ることはなかなか難しいようだ。今後、米国の金利政策に関する要人発言には、特に注意が必要となるだろう。これらの発言次第で、ドル円の方向性が大きく左右される可能性がある。
デイトレード戦略(4時間足)
ドル円の4時間足チャートを分析すると、フィボナッチエクスパンションの100%に該当する価格は155.67円となり、現在の価格帯からさらなる上昇の可能性を示唆している。また、61.8%の153.63円が機能していることから、エクスパンションの信頼性は高いと言える。
ドル円が155円を上抜けることができれば、次の目標は155.50円となるだろう。ただし、各国当局による為替介入の可能性には常に警戒が必要だ。
デイトレードの戦略としては、154円前半での押し目買いを検討したい。具体的なエントリーポイントは153.90円、決済は154.45円、損切りラインは153.75円に設定するのが良いだろう。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
154.78円・・直近高値
153.12円・・レンジ下限
市場センチメント
USDJPY 売り:78% 買い:22%
今週の特集通貨ペア(USDCHF)
米ドルスイスフランは週足の200移動平均線が上値に控えているため、テクニカル的には上昇しにくい展開となっている。ファンダメンタルを考えると、スイス中銀は利下げに動いており、FRBは利下げ時期が後倒しになっている。そのため、上昇しやすい地合いということは覚えておきたい。
0.9150ドル、0.9170ドルが大きな抵抗帯となっており、上抜けできるかが今後のポイントとなる。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
ユーロ圏財務相会合 | 19:00 |
ラガルド総裁発言 | 翌0:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得