ユーロドルは上昇、欧州PMIは市場予想を上回るも米PMIは下回る【2024年4月24日】
2024年4月24日
Markets Analysis
目次
ファンダメンタル分析
- ドル円は34年ぶりの高値を更新、トランプ前大統領は円安批判
- 仏PMIは50.5・独PMIは53.5と市場予想を上回り、景気拡大を示唆
- 米総合PMIは市場予想を下回る、発表後にややドル売りが強まる
ユーロドルテクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。ユーロドルに3つの三角形を描いてみよう。1つのネックラインが浮かび上がってくる。ネックラインは1.072ドルであり、現在、重要な抵抗線の1つと言える。
これまでECBのラガルド総裁は利下げ路線を明確にしており、近く利下げすると表明している。そのため、ユーロドルが売られやすく、利下げ時期が遅れる見通しである米ドルは買われやすくなる傾向があった。
1つの指標のみで方針が転換することはないものの、ややサプライズ的な数値となった。また、米PMIが市場予想を下回ったため、ユーロドルは上昇しやすくなったといえる。
今後の焦点はネックラインを超えるかどうかである。フィボナッチリトレースメント付近の価格帯での動きにも注目したい。
デイトレード戦略(1時間足)
ユーロドルの1時間足チャートを分析する。フィボナッチリトレースメントを描画すると、38.2%の価格帯でやや反落しており、意識されていることが確認できる。上値には日足のネックラインである1.072ドルがあり、やや上値が重いと考える。
また、ECBとFRBの金利政策を考えると、やはりユーロ安ドル高の動きになりやすいのではないかと思う。
よってデイトレード方針は戻り売りとしたい。エントリーは1.072ドル、決済は1.065ドル、ストップは1.075ドルとしたい。
サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
1.072ドル・・ネックライン
1.076ドル・・フィボナッチ38.2%
市場センチメント
EURUSD 売り:28% 買い:72%
今週の特集通貨ペア(USDCHF)
米ドルスイスフランは小幅な値動きを続けている。米総合PMIが市場予想を下回り、一時下落する動きがみられたが、回復し0.9120ドル付近で推移している。0.9150ドルの抵抗線の壁は厚く、なかなか超えることができない。
スイス関連の経済指標もないため、レンジ相場かつ小さなボラティリティの相場が続きそうだ。次の指標発表の日まで待った方がいいだろう。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
豪消費者物価指数 | 10:30 |
ドイツ景気予測 | 17:00 |
米コア耐久財受注 | 21:30 |
米原油在庫量 | 23:30 |
Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
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