ドル円は158円台に急伸、160円台も視野に【2024年4月29日】

2024年4月29日

Markets Analysis

ファンダメンタル分析

  • 日銀は現行の金融政策を維持、ハト派と解釈され円売り加速
  • ドル円は158円台に急騰、円安ドル高の動きに歯止めが掛からず
  • 米GDPは減速、米金利政策の動向に注目

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。ドル円のテクニカル分析によると、上昇チャネルを上方へブレイクアウトしており、やや過熱感がある状態だ。RSIは79付近と高水準にあり、反落調整の動きに注意が必要となっている。

4月の上限限界価格帯が158.50円となっているため、160円台への到達は5月に先送りされる可能性がある。ゴールデンウィーク(GW)期間中は取引量が少ない薄商いとなり、為替介入の可能性も低いことから、投機筋がさらなる円売りを仕掛けてくる可能性もある。

そのため、GW中はボラティリティが大きくなる可能性が十分にあり、相場の急変動に警戒が必要だ。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析する。RSIが82と高水準にあり、相場の過熱感が相当あることがわかる。下ヒゲのたくり足や十字線の出現は、円売りが止まらない状況を示唆している。

日銀が利上げを示唆しない限り、日米の金利差は埋まらないため、円安ドル高の基調は継続すると考えるのが妥当だ。ただし、過熱感があるため、調整売りが出る可能性が高い。

押し目買いが良い戦略だと考えられるが、明日は月末であるため、より深い調整を待ってみたい。

具体的なデイトレードの方針としては、157円前半での押し目買いを狙う。エントリーは157.15円、決済は157.75円、ストップロスは156.85円に設定する。

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

158.50円・・月足単位の抵抗線

【ドル円/1時間足】

市場センチメント

USDJPY 売り:85% 買い:15%

今週の特集通貨ペア(EURCHF)

ユーロスイスフランは、0.9850スイスフランが1つの節目となる抵抗線となりそうだ。200日移動平均線で反発した後、再び上昇しており、0.9850スイスフランに再度トライする可能性がある。長期下降トレンドを抜け出し、現在は上昇トレンドになっている。

0.9850スイスフランをブレイクアウトすると、1.00のラウンドナンバーが意識され始めると考えられる。

本日の重要経済指標

経済指標やイベント日本時間
ドイツ消費者物価指数21:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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